リスクマネジメントの確立

リスク管理態勢

リスク管理全般を統括するため、経営陣や内部管理統括責任者をメンバーとするリスク・コンプライアンス委員会を設置しています。
取締役会は、年4回開催されるリスク・コンプライアンス委員会の内容について報告を受けています。また、必要に応じてリスク及びリスク管理態勢について議論し、内容次第で業務執行者の監督指導を行っています。

リスク管理態勢

三つの防衛線

従業員は、一人ひとりが「三つの防衛線」で定義されるリスク管理態勢を通じて、能動的にリスク管理に取り組んでいます。

第1線:事業部門

事業部門は、収益を生み出す事業活動に起因するリスクの発生源であり、リスク管理の第一義的な責任を有していることを認識し、事業部門自身による現場での管理態勢については、事業部門の従業員自身が、コンプライアンス・リスク管理の責任を担うのはまさに自分自身であるという主体的・自律的な意識の下で、業務を実施しています。

第2線:コンプライアンス部門及びリスク管理部門

コンプライアンス部門及びリスク管理部門は、事業部門の自律的なリスク管理に対して、独立した立場から牽制すると同時に、それを支援する役割を担っており、またリスクを全社的にみて統合的に管理する役割も担っています。

第3線:内部監査部門

内部監査部門は、事業部門やコンプライアンス部門・リスク管理部門から独立した立場で、コンプライアンス・リスクに関する管理態勢について検証し、経営陣に対し指摘して是正を求め、あるいは管理態勢の改善等について経営陣に助言・提言をすることが期待されています。

主要なリスク

市場リスク

株価、金利及び外国為替相場等の金融市場の影響でお客様の預かり資産が変動することにより、当社の営業収益が影響を受ける危険をいいます。

取引先リスク

取引の相手方の契約不履行、その他の理由により発生し得る損失の危険をいいます。

基礎的リスク

事務処理の誤り等、日常的な業務遂行上発生し得る損失の危険をいいます。

システムリスク

システムのダウン又は誤作動等、システムの不備等に伴いお客様や当社が損失を被る危険やシステムが不正に使用されることによりお客様や当社が損失を被る危険をいいます。

流動性リスク

当社の業績の悪化等により必要な資金が確保できなくなり、資金繰りがつかなくなる場合や、資金の確保に通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされることにより損失を被る危険及び市場の混乱等により市場において取引が出来なかったり、通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされることにより損失を被る危険をいいます。

業務継続体制(BCP)

当社では、自然災害、社会インフラの機能停止、感染症の蔓延等により業務継続が脅かされる緊急事態において、業務の継続又は速やかな再開ができる体制を整備することを目的として、「事業継続管理方針」及び「コンティンジェンシー・プラン」を策定しています。この方針等に沿って、お客様の資産保護と従業員の生命・身体等の安全確保を図りつつ、事業の公共性に鑑み、重要な業務を継続させていきます。