株主・投資家の皆様へ

代表取締役CEO 柴山 和久

平素よりウェルスナビをご支援いただき、誠にありがとうございます。

ウェルスナビは「働く世代に豊かさを」というミッションのもと、資産運用に関わる全てのプロセスを自動化しオンラインで提供することで、日本の働く世代の豊かな老後に向けた資産形成をサポートしています。

きっかけは日米の「金融格差」

クリスマス休暇に妻の実家へ帰ったときのこと、アメリカ人である妻の両親と、日本人である私の両親には、金融資産に10倍もの差があることを知りました。同じような年齢、学歴、職歴であったにも関わらずこれだけの差が生じた理由は、資産運用でした。

アメリカ人の妻の両親は若いときから20年以上、専門のアドバイザーに資産運用を任せ、「長期・積立・分散」による資産運用を続けてきた結果、富裕層の仲間入りをしました。その一方で、日本人である私の両親の金融資産はほとんどが預金でした。

もしも私の両親が若いときから、安心して資産運用を任せられる環境が整っていれば、もっと多くの資産を築くことができたはずです。日本全体ももっと豊かだったことでしょう。

このような日米の金融格差に衝撃を受けた私は、誰もが安心し信頼して利用できる、おまかせで高品質の資産運用サービスを日本で立ち上げるため、2015年4月にウェルスナビを創業しました。

働く世代の資産形成ニーズの高まり

これまでの日本では終身雇用のもと、老後への最大の備えは、大企業に就職して定年まで勤め上げることでした。退職金と年金で、豊かな老後を実現することができました。その結果、日本の個人金融資産の半分以上が預金に偏っています。

しかし今、終身雇用が当たり前ではなくなり、退職金に頼ることが困難になりつつあります。また少子高齢化に歯止めがかからず、将来の年金への不安も高まっています。こうしたことから、将来に備えて自分自身で資産形成をしたいという切実なニーズを感じる方が増えています。

資産運用の全プロセスを自動化

「WealthNavi(ウェルスナビ)」は、こうした方々の悩みに応えるサービスです。資産運用の経験や知識、資産の額に関係なく、国際的に分散されたポートフォリオにより長期的な資産形成を行うことができます。そして、お客様の多くが、豊かな老後という目的達成に向けて長期的に取り組むために、預金から一定額を定期的に資産運用にまわす「自動積立」を利用しています。

私たちは、自動でおまかせの資産運用サービスだからこそ、お客様に信頼してご利用いただくために透明性が大切だと考えています。リスクをガラス張りにし、リーマン・ショックのような最悪の事態においてお客様の資産がどれほど目減りし、その後、どのように回復するかを直感的に理解できるように表示しています。また、資産運用アルゴリズムをホワイトペーパーで公表しています。さらに、手数料をわかりやすく開示し、取引ごとの手数料やスプレッドは一切いただいていません。

このような全自動で透明性の高いサービスを提供することによって、私たちは働く世代をサポートしています。お客様のおよそ9割が、20代から50代の働く世代です。多くは資産運用の経験者ですが、未経験もしくはほとんど経験のない方も増えつつあります。今後もウェルスナビは、資産運用の経験の有無に関わらず、より多くの働く世代の方々をサポートしていきます。

「ものづくりする金融機関」という強み

私たちは、エンジニアと金融の専門家が真に融合したチームだけが、高品質で革新的な金融サービスを創り出せると信じています。また、新しいアイデアを生み出し、イノベーションを加速するためには、チームのメンバーの多様性を広げることが不可欠だと信じています。これらの信念は、ウェルスナビ創業時の経験に裏打ちされたものです。

私は日本の財務省で9年間、マッキンゼーの金融部門で5年間働くことで、金融の知識と経験を得たものの、テクノロジーの経験はありませんでした。そのため、起業する際のチーム作りにはとても苦労しました。

特に、プログラミング学校に通いWealthNaviのプロトタイプを自力で作った経験から、エンジニアと金融の専門家の間には、大きな文化のギャップがあることを痛感しました。このギャップを埋め、エンジニアと金融の専門家が真に協力するチームを作ったことで、より高度で、より革新的なサービスを開発・提供し続けています。

ビジネスの拡大とともにウェルスナビのチームも大きくなり、様々なバックグラウンドや専門性を持ったメンバーがチームに加わりました。ただし、私たちには1つの共通点があります。私たちは皆、働く世代がより豊かな老後を迎えられるようサポートするために、ウェルスナビに参画しています。

私たちウェルスナビは真に融合したチームとして、株主の皆様、提携パートナーの皆様と連携し、私たちの資産運用プラットフォームを、すべての人が手軽に使えるものへと進化させていきます。

今後とも、私たちのミッション達成に向けた取り組みへのご支援をよろしくお願いいたします。

2020年12月
ウェルスナビ株式会社
代表取締役CEO 柴山和久